子ども用のPC 2台をUbuntu 26.04にしたら、minecraft.netから落としたMinecraft Launcherの .deb が入らなかった。作業はCodexにやらせて手順を書き残させた。直すのは依存パッケージ名の1語だけで、いまは2台とも普通に遊べている。

何が起きるか

apt install ./Minecraft.deb がこう言って止まる。

minecraft-launcher : 依存: libgdk-pixbuf2.0-0 (>= 2.22.0) しかし、インストールすることができません

ライブラリ自体は入っている。26.04には libgdk-pixbuf-2.0-0 2.44.5 が最初から入っていて、ランチャーが読む libgdk_pixbuf-2.0.so.0 もこのパッケージに入っている。違うのはパッケージ名だけ。pixbuf と 2.0 の間にハイフンが1つ増えた。

旧名 libgdk-pixbuf2.0-0 は長いこと移行用の空パッケージとして残っていたが、最近のディストリで消えた(2026-09-26時点、各パッケージ検索で確認)。

ディストリ旧名の移行用パッケージ公式debは
Debian 11 / 12ある入る
Debian 13無い入らない
Ubuntu 22.04 / 24.04ある入る
Ubuntu 25.10 / 26.04無い入らない

公式debは今も旧名だけを依存に書いている。2026-09-25に落とした2.1.3もそうだった。

直し方

元のdebはそのまま置いておき、一時ディレクトリに展開したコピーの DEBIAN/control だけ書き換えて作り直す。プログラム本体には触らない。

cd ~/Downloads
work=$(mktemp -d)
dpkg-deb --raw-extract Minecraft.deb "$work/pkg"
sed -i 's/libgdk-pixbuf2\.0-0/libgdk-pixbuf-2.0-0/' "$work/pkg/DEBIAN/control"
grep -n 'libgdk-pixbuf' "$work/pkg/DEBIAN/control"   # 書き換わったか確認
dpkg-deb --root-owner-group --build "$work/pkg" "$work/minecraft-launcher-fixed.deb"

sed は対象の語が無くても黙って成功するので、grep で書き換わったことを見ておく。将来の版で公式が直していたら、この行に旧名が出てこない。その場合はこの手順自体が要らない。

入れる前に -s で何が起きるかだけ見る。

apt-get -s install "$work/minecraft-launcher-fixed.deb"

こちらでは新規11パッケージ(ランチャーとJavaランタイムなど)、削除0件だった。削除が出ていないことを確かめてから本番。

sudo apt-get install -y "$work/minecraft-launcher-fixed.deb"

入った後の確認。

dpkg-query -W -f='${Status} ${Version}\n' minecraft-launcher   # install ok installed 2.1.3
dpkg --audit                                                   # 何も出なければOK
ldd /usr/bin/minecraft-launcher | grep 'not found'             # 何も出なければOK

ldd で足りないライブラリが0件なら、依存名以外の問題は無い。

ランチャーはaptのリポジトリから更新されるわけではないので、一度入れれば apt upgrade で壊れることは無い。同じ作業が要るのは、公式から新しいdebを落として入れ直すときだけ。

公式の状況

報告はされている。

  • MCL-25152(2025-04): Debian 13で入らないという報告。Confirmedの後 Resolved / Fixed で閉じられたが、その後も直っていないというコメントが続いた
  • MCL-26563(2026-04): 同じ問題の再報告。2026-09-26時点でOpen、修正予定の版は無し
  • Ubuntu 25.10の MCL-26173 と26.04の MCL-26603 は、それぞれ重複として閉じられている

公式側で直すなら依存を1行、こう書けば古いディストリと新しいディストリの両方で通るはず。

libgdk-pixbuf-2.0-0 (>= 2.22.0) | libgdk-pixbuf2.0-0 (>= 2.22.0)

直るまでは上の手順で入れるしかなさそう。英語圏には同じ書き換えをするスクリプトもいくつか出ている(brantgoe/minecraft-deb-ubuntu-fix、Christoferus/Libgdk-pixbuf2.0-0-Bugfix-for-Minecraft-on-Debian)。やっていることは同じなので、中身を読んで分かるほうを使えばいいと思う。